インターネットを使ったフリーマーケットアプリ、メルカリは日本で大変人気があります。しかし、オンラインでの取引を行うにあたって、個人情報の管理は重要な問題となります。
特に、「住所が相手にバレるのでは?」という懸念は、メルカリを利用する多くの人々に共通するものです。この記事では、メルカリで住所がどのようにバレる可能性があるのか、そしてその際の対策について詳しく解説していきます。
ご自身のプライバシーを保護するために必要な知識を得て、安全にメルカリを利用しましょう。
メルカリの匿名配送を利用すれば住所はバレない
メルカリでは「匿名配送」サービスを提供しています。これは、出品者の住所を購入者に知られることなく、商品を発送、受け取りできるサービスです。
出品者は商品をメルカリの指定した集荷場所に持っていき、匿名でそれを購入者に転送します。この際、荷物の宛名には出品者の実際の住所は記載されないため、出品者・購入者はお互いの本名や住所、連絡先を確認することはできません。
そのため匿名配送を利用するれば、自分の住所がバレるという心配はないのです。
ただ匿名配送を利用しない場合には取引をする相手に住所はバレることになります。次にメルカリで住所がバレる原因についてみていきます。
メルカリで住所がバレる原因

住所がバレる主な原因は匿名配送を利用しないことによるケースになりますが、具体的には以下の通りです。
普通郵便での発送
普通郵便で商品を発送する場合、匿名配送は適用されず、メルカリのシステム外で操作が行われるため、そのプロセスにおいて住所が取引相手にバレることになります。
普通郵便で発送予定のものを購入した際には、取引相手に自分の名前や住所などを知られることになります。また出品者が商品を普通郵便で送る際には、返送先として自身の住所をパッケージに記載することが一般的です。
そのため普通郵便による取引の場合には、出品者・購入者に関係なく住所が取引相手にバレることになります。
普通郵便は薄くて小さい物の場合にはもっとも安く送れて、その金額は84円~です。
メルカリで匿名配送ができるもっとも安い金額はネコポスの210円ですので、送料をできる限り安くするために普通郵便を利用するケースは多くありますが、住所がバレたくない場合には注意が必要です。
関連記事:メルカリの普通郵便って危険なの…?起こり得るトラブルや注意点
レターパックでの発送
レターパックを用いた場合も、普通郵便と同じく出品者の住所をパッケージに記載する必要があります。したがって、出品者の住所が購入者に知られるリスクが存在します。
レターパックの宛名欄に出品者の住所を記入するのは、配送中に何らかの問題が発生した場合に、郵便物を出品者に返送できるようにするためです。
しかし、これにより購入者が商品のパッケージに記載されている住所を見て、出品者の住所を知ることが可能となります。
その他
普通郵便、レターパック以外の配送方法、ゆうメール、クリックポスト、クロネコヤマト、ゆうパックも同様に匿名配送にはなりませんので、取引相手に自分の住所がバレてしまいます。
匿名配送で住所がバレないのは「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」のみになります。
未定の場合も注意
出品時に配送方法を「未定」と設定した場合、購入後に匿名配送に切り替えることができないため注意が必要です。
未定で出品された商品の購入後に「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」で送ることはできないのです。
配送方法を未定の出品者から購入する際や未定で出品した際には、購入後に住所等が相手にバレてしまいます。
メルカリの写真で住所がバレる?
スマートフォンで撮影した写真に位置情報が記録されることがあります。
その写真をメルカリの出品で使用すると位置情報で住所がバレてしまうのでは?と心配される方がいるかもしれませんが、位置情報が記録された写真をメルカリの出品時に使用しても位置情報は削除されるため問題ありません。
メルカリで使用する写真経由で住所がバレるということはまずありません。
写真で住所がバレてしまう唯一の可能性としては、出品時の写真に住所がわかるものが映り込んでしまうケースです。
稀なケースではありますが、外箱に配送伝票が付いているものを出品する際などは住所が映り込まないように注意が必要です。
メルカリで住所がバレることによるトラブルって?

メルカリで自分の本名や住所が相手に知られてしまうのは何か嫌な感じがしますよね。
ただメルカリで住所が取引相手に知られてしまうことによるトラブルは、基本的にはありません。
しかし、プライバシーを重視する利用者にとって、自身の住所が他者に知られるという事実自体が不快感や不安を引き起こすでしょう。
また、例外的なケースとして、住所情報が不適切に利用される可能性も否定はできません。例えば、購入者が不適切な方法で出品者に連絡を取る、ストーキングやハラスメント行為を行う、などのトラブルが発生する可能性があります。
そのため、無用なトラブルを避けるためにも対策を講じる必要はあるでしょう。
起こり得るトラブル
メルカリで住所がバレることによって起こり得るトラブルは、主に以下のようなものがあります。
- 個人情報の悪用: 住所が知られることで、不正な目的で個人情報が悪用される可能性があります。これは深刻な犯罪につながる可能性もゼロではありません。
- プライバシーの侵害: 住所が知られることで、プライバシーが侵害される可能性があります。無許可で訪問されたり、ストーキングの対象になる恐れもあります。
- 不適切な連絡: 住所を知った購入者が、メルカリのシステム外で直接出品者に連絡を取る可能性があります。
メルカリで住所がバレないようにするための対策

メルカリで自分の住所を相手に知らせないための対策について解説します。
・匿名配送を利用する
・購入前に相手の評価を確認する
匿名配送を利用する
メルカリで住所がバレないようにするための対策としては「匿名配送を利用する」というのがもっとも効果的です。
匿名配送を利用すればお互いの住所を知る術はありません。
出品する場合には、「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」での発送を事前に設定し、配送方法を「未定」にしない。
購入する場合には「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」での配送の商品のみ購入し、配送方法が「未定」の場合には購入しない。
というのがメルカリで住所がバレないための効果的な対策になります。
購入前に取引相手の評価を確認する
自分が出品する際には、購入者を選べませんので匿名配送を設定するしか対策はありませんが、購入する場合、取引相手を選ぶことができますので、事前に相手の評価を確認するのがおすすめです。
基本的に送料は出品者負担になりますので、もっとも安い普通郵便を希望する出品者も多くいます。
普通郵便の場合には匿名配送はできませんので、住所がバレても問題のない相手かどうかを判断するための材料として評価を確認しましょう。
悪い評価が多いユーザーの場合には取引を避けるなどの対策ができます。
メルカリで住所がバレないようにするために
ここまで「メルカリで住所はバレるのか?」をテーマに、メルカリで住所が取引相手にバレる原因や対策などを解説してきました。
メルカリでは匿名配送を利用すれば、取引相手に住所がバレるということはまずありません。
また住所がバレることによるトラブルに関しても基本的にはありませんが、例外的なケースとして悪用される可能性はあります。
住所がバレたくない場合には「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」を利用しましょう。