【要注意】メルカリでの返品すり替え詐欺の手口と対策を解説

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インターネットオークションやフリマアプリの利用が増える一方で、その利便性を悪用した不正行為も増加しています。特に、メルカリでは「返品すり替え」が問題視されており、売り手側が被害に遭うケースが散見されます。

「返品すり替え」は、購入者が正当な返品の申請を行いながら、返品商品として別の商品を送るという不正行為です。この記事では、この「返品すり替え」の具体的な手口とその防止策について詳しく解説していきます。

メルカリでの返品すり替え詐欺とは?

メルカリでの「返品すり替え詐欺」とは、購入者が売り手に対して不正な行為を行う形の詐欺手口の一つです。この手口では、購入者が正当な理由で商品の返品を申し込み、売り手が返品を受け入れるという一連の流れを踏みます。しかしこの時、実際に返品されるのは購入した商品ではなく、その代わりとなる全く違う商品や価値の低い商品であることが特徴的です。これにより、売り手は大きな損失を被る可能性があります。

この「返品すり替え詐欺」は、メルカリのようなフリマアプリが広く利用されるようになった現代社会で、特に増えてきた新種の詐欺手法といえます。ユーザー間での売買を前提としたフリマアプリの性質上、売り手と購入者が直接対面せずに取引を行うことが多いため、不正行為を働く悪質な利用者にとってはチャンスとなります。

このため、売り手は注意深く、返品すり替え詐欺のリスクを理解して取引に臨む必要があります。

メルカリでの返品すり替え詐欺の手口

メルカリでの返品すり替え詐欺には一連の流れがあります。まずは「返品要求」のステップから始まります。購入者は「商品が不良品だ」「商品が説明と異なる」などと主張し、売り手に返品を求めます。この段階では一見正当なクレームのように見えますが、これが詐欺の初めの一歩です。

次に購入者は、本来の商品ではなく、全く別の商品や価値のないアイテムを売り手に返送します。詐欺師は、商品の梱包や包装を丁寧に行い、売り手がすり替えに気付かないように工夫します。

偽物を返品した後、購入者は売り手に返金を求めます。売り手がすり替えに気付かないまま返金を行うと、購入者は実質的に無料で本来の商品を手に入れることに成功します。

このように、一連の流れを通じて詐欺師は商品を騙し取り、売り手は損失を被ります。

メルカリでの返品すり替え詐欺対策

メルカリでの返品すり替え詐欺被害に遭わないための対策として以下の3つがあります。

・すぐに返品に応じない

・発送前に証拠の画像や動画を残しておく

・すり替え防止グッズを利用する

すぐに返品に応じない

メルカリでの返品すり替え詐欺に対する最初の対策としては、すぐに返品要求に応じないことが重要です。購入者から返品を求められた場合、すぐに応じるのではなく、まずは問題の詳細を聞くようにしましょう。商品のどの部分に問題があるのか、どういった状態なのかなど具体的な情報を取り寄せます。それによって初めて、問題が本当に返品を要するものなのか判断することができます。

さらに、購入者からの主張が不適切な場合や信憑性に疑問を感じる場合は、返品に応じずにメルカリのカスタマーサポートに相談しましょう。メルカリでは返品に関するルールが明確に定められており、売り手は無理に返品に応じる必要はありません。

発送前に証拠の画像や動画を残しておく

メルカリでの返品すり替え詐欺への対策として、特に効果的なのが、発送前に証拠の画像や動画を残しておくという方法です。商品そのものの詳細な画像だけでなく、包装の過程や発送時の様子を撮影しておくことで、後から問題が起きた場合でも自分が正確に商品を発送した証拠を残すことができます。

具体的には、商品そのものの写真をはじめ、商品を包装する様子、発送箱に商品を入れる様子、発送箱を閉じる様子など、一連の流れを撮影すると良いでしょう。さらに、動画撮影の場合は、撮影日時が証明できるように、スマートフォンなどの日時表示機能を活用しましょう。

また、商品に特徴的な傷や使用感がある場合は、その部分を特に詳しく撮影しておくと良いでしょう。これらの画像や動画は、すり替え詐欺に遭った際の証拠として非常に有効で、自分の立場を保護するのに役立ちます。

すり替え防止グッズを利用する

メルカリでの返品すり替え詐欺への対策として、プロテクションタグなどの対策グッズの利用も効果的な手段の一つとなります。プロテクションタグは一度取り外されると再度取り付けることができない特性を持つため、商品がすり替えられた場合に明確に証明できるツールです。

具体的には、販売する商品にプロテクションタグを取り付け、その状態で発送します。その後、購入者が商品を開封した場合、タグが取り外されることになります。通常の返品であれば、このタグが取り外されることはないため、すり替え詐欺の実行が難しくなります。

これにより、すり替え詐欺を試みる購入者が商品を開封したことを立証しやすくなるため、返品すり替え詐欺への対策として有効です。ただし、プロテクションタグは商品に直接取り付けるタイプのものが多く、商品によっては取り付けられないものもありますので、使用する際は商品の性質を考慮する必要があります。

また、プロテクションタグの使用方法や取り扱いについては、購入する前に詳細な説明を読み、適切に使用することが重要です。

メルカリでの返品すり替え詐欺に遭いやすい人の特徴

メルカリでの返品すり替え詐欺に遭いやすい人の特徴としては以下が挙げられます。

・高額商品を出品している人

・メルカリ初心者の人

高額商品を出品している人

高額商品を出品している人は、メルカリでの返品すり替え詐欺に遭いやすいとされています。その理由は、詐欺を企てる人々が利益を最大化しようと考え、高額商品を対象にする傾向があるからです。

特にブランド品や電子製品など、再販価値が高く、しかも本物と偽物の見分けがつきにくい商品は、すり替えの対象になりやすいと言えます。

メルカリ初心者の人

メルカリ初心者も、返品すり替え詐欺に遭いやすいという特徴があります。「初心者狩り」と呼ばれる手法で、詐欺師たちはプラットフォームの使用に慣れていない、ルールや手順に不慣れな新規ユーザーを狙います。

初めてメルカリで商品を出品する人は、サービスの使用方法や取引のルールに不慣れなため、詐欺師に対する警戒心が足りないことが多いのです。例えば、購入者からの返品要求に対してすぐに応じてしまったり、発送前に商品の状態を証明する画像や動画を撮らなかったりすると、すり替え詐欺の被害に遭うリスクが高まります。

そのため、初心者の方は特に注意が必要です。詐欺を防ぐためには、出品する商品の写真を多く掲載する、発送前に商品の梱包状態を撮影しておく、すり替え防止グッズを利用するなどの対策を実行することが重要です。また、購入者からの急な返品要求には冷静に対応し、必要であればメルカリのサポートに相談することも忘れてはいけません。

メルカリの初心者狩りに関しては以下の記事で詳しく解説しています。

メルカリの初心者狩りに要注意…!被害例や対策など

メルカリでの返品すり替え詐欺に注意

メルカリでの取引を安全に行うためには、返品すり替え詐欺の手口とその対策を理解しておくことが重要です。

具体的な対策としては、1つ目は、すぐに返品に応じず、返品要求があった場合は十分に事情を確認することです。2つ目は、発送前に証拠の画像や動画を残しておくことで、商品の状態を明確に証明することが可能です。3つ目は、すり替え防止グッズ、特にプロテクションタグの利用を検討することです。

特に、高額商品を出品している人やメルカリ初心者は注意が必要です。初心者狩りと呼ばれる手法により、初心者は詐欺のターゲットにされやすいです。このような状況に対処するためにも、前述の対策をしっかりと取り入れ、メルカリでの安全な取引を実現しましょう。